好きなことをやりまくるのって、確かに楽しい。
でも、それだけで本当にいいのかマヨ。

宇宙人
国から表彰されるくらいだから、時計のことがすごく好きマヨ?
K・M
いえ、別に。今でこそ、まあ情熱を注ぐことはできますけど、もともと別に好きではありませんでしたし、今も時計がすごい好きかっていうと、そういうことでもないです。
宇宙人
じゃあどうしてこの仕事を始めたマヨ?
K・M
親父が機械工でね。その経験からか、まあ手に職があれば死にゃしないだろうってことで、工業高校に行かせてもらったんです。そこからはもう完全にただの流れ。たまたま知り合いのツテで、今の会社の前身にあたる会社に入ったわけです。社名に「時計」とか入ってなかったんで、作るものが何かは後で知ったくらいで、知った時も「ふーん、まあいいか」くらいに思ってました。
宇宙人
好きでもないものを作り続けるって、辛くはないマヨ?
K・M
仕事が充実したものになるかどうかって、取り扱う対象が好きかどうかじゃなくて、結局自分がいかに楽しみを見出せるか次第なんじゃないかな。「好きじゃないことするから辛い」ってのは、ただの言い訳にしか聞こえない。
宇宙人
でも今の仕事に面白みは感じてるマヨ?
K・M
時計づくりや修理は、自分の知識や腕が上がれば劇的に品質に出るってのがわかりやすくて、そこは楽しいかな。あとは、これだけ無数の名職人たちが時計作りを受け継いできたのに、まだ工夫の余地があるってのはすごいね。だから俺も負けちゃいられないなって思う。でもそれって、たぶん時計じゃなくてもいい。何をするにしても、「もっと上手くなってやる」「もっとよくしてやる」っていう姿勢でやったら、天職になるんじゃないですかね。
宇宙人
いつぐらいからそう思うようになったマヨ?
K・M
うーん、そうだねえ、ある程度腕が上がってきてからの話かな。最初はやっぱり、「しんどいけどまあ給料ももらえるし、たまにできることが増えて嬉しいからいいか」くらいでした。でもやり続けたことで、面白みが見えてきました。途中で投げ出してたら、たぶんこうはならなかった。好きかどうかであれこれ仕事を選んでるヒマがあったら、目の前のことをとことんやってみた方がいいんじゃないかな。

天職ってのは、好きかどうかじゃなくて、自分が楽しみを見出そうとするかで決まるみたいマヨ。とすると、大事なのは本人の「面白がる力」「楽しがる力」なのかもしれないマヨ。

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